【大きさは】南京虫【いつから増えた?】

むし

南京虫とは ベッドバグやトコジラミと違う?

ナンキンムシは夜行性の小さな吸血昆虫である。

ベッドバグやトコジラミなどとも呼ばれるが、全てこのナンキンムシのことである。

南京虫の大きさは?

成虫の南京虫の大きさは4ミリから5ミリほどだ。

とんでもない被害をもたらすが、そのサイズは一センチにも満たない。

ちなみに幼虫のときは勿論更に小さい。1から4ミリほどだ。

南京虫の卵のサイズについてはほぼ1ミリ。米粒の5分の1くらいのサイズなので注意せず見つけるのは非常に難しいと言える。

駆除のため卵を探すならルーペなどが必須といえるだろう。

ナンキンムシはいつから増えた?

答えから言うと2009年である。

南京虫は戦後すぐの頃は日本にもいた。

もちろん当時も海外から持ち込まれ広まっていた虫である。

しかし清潔な環境と殺虫剤で頑張りほとんど駆除成功といえるほどにいなくなったのだ。

そうして数十年の平和。もうナンキンムシは完全に発展途上国を中心とした外国の話で、日本では2008年まではほとんどいない虫となった。

しかしそれも2008年までである。

東京都のデータによるとここから一気にグラフが跳ね上がる。

2009、2010ととんでもないペースで伸び、そこからも一定ペースで増加して今に至っている。

実際に、2020年のアレ、の時期は一気に数が減少したが、それでもすぐに戻った。以前のような平和な環境にはもう戻れないかもしれない。

世界中にいる虫だが、国際的には名前の通りアジア圏に多い虫だ。東南アジアやインドに旅行した人がいればこのベッドバッグの恐ろしさや対策を知っているはずだ。

実体験でもあるが、国やホテルによってはチェックインと同時にボーイが一緒に来て、なんだろうと思っていたら、殺虫剤を文字通り部屋中に撒いていってくれてチップちょうだい、みたいな流れがあったりするところもある。

国際的な人の流れとともに日本が観光客受入れをする2000年代後半以前から、他の国では既に大問題となり始めていた。地域的には南米であったり、アメリカで言えばシカゴを筆頭に、ニューヨークでもロサンゼルスでもホテルは今や注意であるし、オリンピックのときに話題になったがパリなどにもいる。それもホテルから、電車のシートまでだ。

このようにナンキンムシは悪名高いヒッチハイカーで、荷物や衣類、家具などに付着するため、特に人口密集地や、ホテルやアパートのような入れ替わりの激しい場所では急速に蔓延しやがてはその地域の民家にまで広がる恐ろしい虫である。

ナンキンムシの雑学

ナンキンムシは人間やその他の温血動物を食べる。ナンキンムシに刺されると、かゆくて赤い湿疹ができることが多いが、人によってはほとんど反応がないこともある。

通常リンゴの種ほどの極小サイズにもかかわらず非常に丈夫な生き物であることが知られており、血液を摂取せずに数ヶ月生き延びることができるため、根絶するのが特に難しい。

平らな楕円形の体をしているため、マットレスの継ぎ目や壁紙の裏、家具の内部など、小さな隙間に入り込んで日中も隠れていることが多い。

蚊やダニなど他の多くの昆虫とは異なり、人間に病気を媒介することは知られていないのは喜ばしいことかもしれない。

食事なしで長い間過ごせるだけでなく、ほぼ氷点下から華氏113度(摂氏45度)までの温度範囲に耐えることができる。

ホラーの様な話。彼らは外傷性授精と呼ばれる独特の繁殖方法を持っている。オスがメスの腹部に生殖器を突き刺して精子を注入するという、他の多くの昆虫とはまったく異なる方法である。

メスのナンキンムシは一生の間に数百個の卵を産む。言葉がふさわしいかわからないが「理想的な条件下」ではこれらの卵はわずか1週間で孵化し、個体数の急激な増加につながる。

何千年もの間にわたって人間にとって害虫であり、なんと古代ギリシャの戯曲や中世ヨーロッパの書物にもその記述が見られる。

さらに、最近世界的にナンキンムシの蔓延が再燃しているのは、旅行の増加、殺虫剤への耐性、害虫駆除方法の変化によるものと考えられている。

ナンキンムシとその卵は高温に弱いため、これらの害虫の駆除には熱処理がよく使われる。

近年イヌによる発見は蔓延を特定するための斬新で効果的な方法となっており、訓練されたイヌは、その鋭い嗅覚により、人間の優れた検査官をも凌ぐ非常に高い精度を誇っている。

ナンキンムシはベッドバグというその通称とは裏腹に、ベッドに限定されず、ソファー、カーテン、コンセントなど、家のあらゆる場所に侵入する可能性があるため、防除と予防対策は徹底する必要がある。

一般に信じられていることとは逆に、ナンキンムシの蔓延は、単に不衛生であったり、手入れが行き届いていない環境の表れというわけではない。どんなに清潔な家やホテルでも、人間の血液を好んで食べるので人がいれば生息する可能性はある。

ほとんど透明な小さな卵から孵化し、血液を吸って成長し、脱皮して成虫になる。初期の段階では肉眼で見ることができない。そのため、適切な同定には専門家による検査が必要となることが多い。

主に夜行性で宿主が寝ている間に餌を食べるが、宿主の睡眠パターンに適応し、必要に応じて日中活動することもある…。

特殊な細長いくちばしがあり、それを使って宿主の皮膚を突き刺し、吸血する。麻酔薬と抗凝固薬を注射して、宿主が刺されたことを感じないようにし、血液を吸うのだ。

昆虫なのでフェロモンを使ってコミュニケーションをとる。フェロモンを放出することで、他のナンキンムシに自分の存在を知らせたり、安全な隠れ場所を示したりする。

繁殖サイクルが早く、数週間で蔓延が軽度から重度になることだ。早期に発見し、介入することの重要性を強調している。

ダニのようにジャンプしたり飛んだりできるという俗説があるが、実際にはジャンプも飛行もできない。

ある種のナンキンムシはコウモリや鳥など他の動物を好んで食べるが、好みの宿主がいない場合は人間を食べる。時間の使い方といい適応力が高い昆虫なのだ。

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