キーウィの秘密まとめ キーウィフルーツもこの鳥発祥です

実はダチョウの仲間 キーウィのトリビア

ニュージーランド原産の鳥、キーウィ。翼の構造が未発達で、翼に対して体が大きいため飛ぶ能力を持たない。

Bizarre, Furry Kiwi Bird Gets a Closer Look | National Geographic

また、キーウィにはこのように尾もない。

キーウィの卵

彼らはニワトリほどの大きさにもかかわらず鳥類の中でかなり大きな卵を産む。卵の重さはメスの体重の20%にもなるのだ。どれくらい大きいかというと、ダチョウほどではないが、世界で二番目に大きい鳥エミューとほとんど同じくらいの大きさの卵だ。

ちなみに重量比を人間で考えてみると4歳の子供を産むのと同じようなことである。

ただ卵の大きさはある意味では不思議はないのだ。実はキーウィは、巨大なダチョウやエミューを含むダチョウ目に属している鳥なのだ。

五感の鋭さ、物理的にも

キーウィの鼻の穴はどこか?くちばしの先である。

長いくちばしの先に鼻孔があるのはキーウィだけだ。この鼻孔で地面を探り無脊椎動物を目で見ることなく嗅ぎ分けることができる。

鼻だけでなく聴覚も非常に鋭い。夜間の暗闇の中でも捕食者や仲間、そして餌を見つけることができる。

これには訳がある。実はキーウィの目は彼らの小さな体格に比して鳥類の中で最も大きい部類に入る。

しかし、そのほとんどは羽毛の下に隠れている。しかも比較的視力は低いのだ。そのため環境をナビゲートするために嗅覚にはるかに頼っているのである。

結構激しい。性格はキーウィではなくパッションフルーツ寄り。

一見おとなしそうに見えるが、縄張り意識が強く、縄張りを守るために強い足と鋭い爪を使って攻撃的な行動をとることがある。結構激しい。自分も含め、動物園などでのんびり寝ているキーウィを見ていた人には衝撃の光景である。

家族生活の領域ではキーウィは一夫一婦制であることでも知られている。通常、夫婦は一生連れ添い、巣作りと餌やりを分担する。キーウィカップルというのが仲良し夫婦の代名詞として使われるほどである。

キーウィは25~50年生きることができ鳥類としては驚くほど長寿である。その長寿の理由は、人里離れた森林地帯の生息地で人間や捕食者を避けているためと考えられる。

他の社会的行動に目を向けると、キーウィは通常単独で行動し繁殖期にしか交流しない。これは彼らの環境における資源不足への適応、あるいは捕食者を引き寄せる可能性を減らす戦略を示唆しているのかもしれない。

夜行性であるため、昼間に眠り、夜間に採食する。これは捕食者から身を守るための特徴であり、多くの鳥類よりもどちらかというと哺乳類に近い特徴といえる。

食性については、彼らは雑食性で、無脊椎動物、種子、ガラムシ、多種多様なミミズなどを食べており、様々な生息地や条件下で生き残るための日和見的な摂食行動を示している。

体温は鳥類としては比較的低い。他の鳥類が40~42度であるのに対し、キーウィの平均体温は38度である。ほぼ人間並みである。

この体温の低さは、鳥類の代謝率の低さと地上に生息する生活様式への適応である可能性がある。

そして現在では5つの種が認められているが、その違いは非常に微妙で、経験豊富な鳥類学者でさえ現場で区別するのが難しいほどである。

キーウィにも羽根がある!

羽毛を見ると一般的な鳥の羽毛というよりはなんと髪の毛に近い。多くの鳥の羽毛のような防水性はないのだ。

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飛べない鳥だが実は小さな翼は剛毛のような羽毛の下に隠れている。そしてこの飛べないという欠点と、地上に棲むという性質が相まって、悲しいことに、犬、猫といった外来捕食動物に弱く、生態系への人間の干渉が意図しない結果をもたらすことを浮き彫りにしている。

大多数の鳥類とは異なり一般的に鳥類に見られる中空の骨ではなく、骨髄で満たされた骨を持っていることである。この特殊性も、空を飛べない要因のひとつであり、羽毛のある鳥類よりも哺乳類に近い。

鳥とキーウィフルーツとどっちが先? キーウィフルーツは実は中国!?

最後にキーウィフルーツについて。

ニュージーランドの鳥といえばキーウィ。しかしキーウィフルーツは別にそうではない。それどころかもともとはるか遠く、北半球の中国が原産の果物なのだ。

そもそもキーウィフルーツは20世紀まではチャイニーズ・グーズベリーとして知られていた果物なのである。

しかしニュージーランドはそのフルーツの生産と輸出をするにあたって、このかわいい鳥の名声をフルーツの見た目に合わせてブランド名にうまく使用した。こうしてニュージーランドといえば鳥のキーウィと果物のキーウィフルーツ、このようにフルーツのブランド化にも見事成功したのである。

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