キジの豆知識 ドナルド・トランプもキジに?
地球上には約49種のキジが生息しているが、そのほとんどがアジア原産である。
雪キジが故郷とする雪深く寒いヒマラヤの斜面から、極彩色のキンケイが好む暖かい地域の緑豊かな森林まで、かなり適応性の高い鳥だ。
雄は鮮やかな多色の羽毛で有名で、しばしば金色、青色、緑色、赤色などの輝くような色彩を示す。地味なカモフラージュの効く色彩の雌とは別種に見えるほど対照的である。この性的二型は特にキジ科の鳥で顕著な特徴だ。
台湾原産のミカドキジは高地に生息し寒冷な山岳地帯での生活に適応している。
ネパールの国鳥であるヒマラヤモナルは極端な性的二型性を示し、オスは虹色の青と緑の羽毛を誇る。中国の高地などにいるキンケイやギンケイなども同様である。
繁殖期にはオスのキジは印象的な求愛行動をとり、尾羽を扇状に広げたり、日本のキジに見られるような特徴的な鳴き声をあげたりする。一部のキジは、尾羽と翼の羽毛に見事なメタリックカラーのオセリ(目のような斑点)があることで知られており、求愛のダンスの際にこれを見せる。
精巧な巣は背の高い草や茂みに隠れて地面に作られることが多く、捕食者から身を守ることができる。
食性は季節によって大きく異なり夏場は昆虫を多く食べ、冬場は植物質を主食とする。全体としては他の多くの鳥と同じように雑食性である。
空を飛ぶ鳥の中で最も大きい鳥のひとつであるオオキジは、細長い副翼を含めると全長6.6フィートにも達する。
北アメリカやヨーロッパではキジは人気のある狩猟鳥でもあるようだ。
リーブス・キジのように、特に尾が長いことで有名な種もあり、その長さは5フィート(約1.5メートル)にも及ぶ。キジの個体数については、繁栄しているものもあれば、絶滅の危機に瀕しているベトナムキジのようなものまで様々だ。
地上で生活することが多いにもかかわらずキジは短く爆発的に飛ぶことができる。これは捕食者から逃れるときなどに見られる。
先述したキンケイのオスは全身が金や赤など世界で最も派手な色彩の生き物といっても過言ではないと思う。
特にその金色でカールのかかった美容院で整えたようなヘアスタイルは特徴的で、ドナルドトランプが大統領だった時期には一部の幾つかのメディアがこの鳥をトランプバードとして紹介していたほどだ。
クジャクとキジの違い
実はクジャクとキジはどちらもキジ科である。
ただし外見、行動、生息地において違いがある。
外見の違い
- サイズと体重: クジャクは一般的にキジよりも大きく、体長は約0.9〜1.2メートル、体重は3.6〜5.9キログラムに達します。一方上のキンケイなどは大きくても体長約1メートル、体重約0.85キログラムほどだ。
- 羽毛: クジャクは特にオスが持つ長い尾羽とその目のような模様で知られています。これらの羽は最大で6フィートに達し、求愛行動の際に広げられます。キジは一般により控えめな色合いで、金色の冠羽と赤い体を持ち、クジャクほどの派手なディスプレイは行いません。
生息地
- クジャクは南アジア、特にインドやスリランカに生息する。森林や草原で見られます。
- キジは主に中国の山岳地帯に生息していて、場所としてはやはり森林の密集した下草で生息場所の好みは似ている。
行動の違い
- 求愛行動: クジャクは尾羽を広げて求愛行動を行い、鮮やかな色と模様を見せます。キジはよりシンプルな求愛行動を行います
- 食性: どちらも雑食性で、孔雀は種子、果物、昆虫、小型哺乳類を食べます。キジは主に種子、果物、昆虫を食べるが小型哺乳類はパスである。
孔雀とキジが紛らわしいなと思う人は、どちらもキジで覚えておいて、大きいやつが孔雀だと記憶するとすっきりするかもしれません。
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